集計型民主主義

しゅけいがた・みんしゅ・しゅshūkeigata·minshu·shugi10

N.
Pol. aggregative Demokratie f f.

auch 集計民主主義, weiterhin, jedoch selten, anzutreffen ist 価値共有的民主主義。用例:「私が,民主主義政治の二つの既存 モデル―価値共有的(aggregative)モデルと審議的(deliberative)モデル―に対して闘技的 多元主義(agonistic pluralism)のモデル,つまり,社会における権力関係の役割や敵対関係の現 在的可能性を承認するモデルを論じようとするのはこのためである。そのような観点からすれば, 民主主義的制度のねらいは,公共空間において合理的な合意を形成することではなく,正当なもの としてみなされる紛争の諸形態に表現の民主主義的経路を供給することである。これこそが,私が 「政治的なるもの」と呼ぼうとするもの,いいかえれば,社会関係に内在する潜在的敵対関係,つま り多くの形態をとりうるし,決して絶対に根絶されることのない敵対関係の次元を認識する民主主 義を構想するための道である。」 ーシャンタル・ムフ (訳 千守 隆夫)、『闘技的公共空間に向けて』より

JPP (03.12.2021)

用例:「選挙で投票後、多数決で選ばれた代表に政治の舵取りを委ねる――。「数こそ力なり」だから、少数者の意見は往々にして無視される。口惜しければ選挙で勝って多数派を形成するしかない。勢い、代表の数を取り合う争いが先鋭化し、争点がささくれ立ち、人々をムキにする。このような民主主義は「集計民主主義(aggregative democracy)」と呼ばれ、現代の民主政治の根幹を成してきた。  しかし、多数決は万能なのだろうか。」

JPP (03.12.2021)