歴史戦

し・せんrekishi·sen0

N.
Geschichtskampf m m.

用例:「歴史戦」とは何だろうか。それは、日本の右派が「慰安婦」問題などについて、歴史修正主義のメッセージを海外に向けて発信する動きのことで、第二次安倍政権以降に本格化した。 そもそも「歴史戦」という言葉を広めたのは、2014年4月に開始された産経新聞の連載「歴史戦」だった。特に2014年の夏に「慰安婦」問題をめぐり朝日新聞へのバッシングが激しくなると、右派は日本では勝利を収めたと認識した。 そして「慰安婦」の像や碑の設置が相次いだことなどから、右派が「歴史戦」の「主戦場」と位置付けたアメリカなど、海外に向けた英語での情報発信に熱心に取り組み始めた。この頃から右派は、日本語の書籍の英訳版や、自費出版の英文書籍、英文パンフレットを海外の研究者に向けて送付するという活動を盛んに行うようになった。だが、私にも送られてきた書籍や資料は学術色はなく、歴史修正主義や嫌韓メッセージに溢れた一般書やパンフレットだった。」ー山口智美

JPP (03.11.2021)